コンセプト/ご挨拶

Asia-Pacific Research and Development Network(ARDENT)の結成について

我が国のライフサイエンス研究の水準は世界トップレベルにあります。一方で、研究成果の実用化という点では、体制整備の遅れが指摘されてきました。この課題を解決するために、「第3期科学技術基本計画」において、ライフサイエンスが重点推進4分野の一つとして位置付けられ、計画の一環として平成19年には文部科学省の橋渡し研究拠点整備事業が開始されました。本事業は、平成24年より橋渡し研究加速ネットワークプログラムとしてあらたな段階へと進みました。同年、厚生労働省により臨床研究中核病院事業が開始され、治験、後期臨床試験の推進と最適医療の開発の支援体制が構築されました。さらに本年、「科学技術イノベーション総合戦略~新次元日本創造への挑戦~」の中で、医薬品、医療機器分野の産業競争力強化(最先端の技術の実用化研究の推進を含む)への国家的取組が定められました。この取組では、「非侵襲・低侵襲の検査・早期診断技術、放射線治療技術、ナノバイオデバイス、手術支援ロボット、診断支援等に用いる医療用ソフトウェア等、医療機器の開発を進めるとともに、バイオ医薬品等の革新的医薬品の創出に向けた研究開発や支援体制の構築を進める。併せて、最先端の技術を活用した医薬品、医療機器等の有効性と安全性を評価するための研究を推進し、革新的医療技術の開発・審査ガイドラインを整備する。」とされています。我々は、今まさしく、国の重要施策であるライフイノベーションへの道が拓かれ始めた最中にあると言えます。

九州大学病院ARO次世代医療センターは、橋渡し研究加速ネットワークプログラム拠点事業ならびに臨床研究中核病院整備事業に採択され、学内のみならず西日本全域のアカデミアが有する有望なシーズの探索、開発の支援・推進を開始しました。すでに、多くのシーズもリストアップされ、複数の新規薬剤のfirst in human試験も開始することができました。更に、今年度、西日本のアカデミア間のライフイノベーション推進ネットワークである西日本アカデミアTRネットワーク(WAT-NeW)を構築致しました。

一方で、革新的な医薬・医療機器の市場化は、製薬企業や医療機器関連企業へのライセンスアウトなしに叶いません。すなわち、産学連携はライフイノベーションの振興に必須の要件です。ところが、アカデミアの研究と産業界との円滑な連携を恒常的に支援する体制はけっして十分整備されているとはいえません。そこで、産業界とアカデミアの間を結ぶネットワーク、Asia-Pacific Research and Development Network (ARDENT)の構築を企画いたしました。本ネットワークを通じて、我が国のアカデミアのシーズが社会へ届くこと、医薬品産業、医療機器産業が国際競争力を持ち、リーディングインダストリーとなること、ひいては画期的な新規医療を社会に提供することを願い、ARDENTへのご参加をお願いする次第です。何卒宜しくご高配の程お願い申し上げます。

平成25年10月 吉日

九州大学病院 ARO次世代医療センター センター長
一般社団法人 日本ARO協議会 理事長
中西 洋一




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